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スピードゴルフ2連覇!! & 世界大会出場 松井丈コーチにインタビュー vol.1


photo:http://news.golfdigest.co.jp/news/article/52971/1/?car=top_nw_t08
2014年9月21日(日)に茨城県古河ゴルフリンクスで開催されました「第2回日本スピードゴルフ選手権」で ツーサムゴルフスタジオヘッドコーチの松井丈が、タイム51分09秒、スコア「79」のトータル130.09ポイントで優勝。見事2連覇達成! そして、10月25日に開幕する米国オレゴン州のバンドン・デューンズ・ゴルフ・リゾートで行われる「世界スピードゴルフ選手権(2014 Speedgolf World Championships)」への日本代表としての出場が決まりました。

と言いましても「スピードゴルフ」あまり馴染みがありませんよね。会員様からもよく「で、スピードゴルフって何??」という質問を頂戴します。
ということでこの度の優勝を記念いたしまして、松井コーチにインタビューを慣行いたしました。

スピードゴルフって?

まずスピードゴルフとはどんな競技か教えてください。

松井丈コーチ : 簡単にいうと、ストローク数とラウンドにかかった時間を足して、スコアを競う競技です。
18ホールで、クラブは最大7本まで使用することが出来ます。カートなどは使用できずホール間も自走で移動しますので、プレー中も移動も出来るだけ時間を短縮させる為にダッシュです。
打ってダッシュ、打ってダッシュ、入れてまたダッシュです。

スピードゴルフは誰でもできますか?

松井丈コーチ : 誰でもというのは競技としては難しいけど、みなさん遅くとも1時間半〜2時間位で帰ってきてます。
ゴルフがやった事があって、走れるならできると思います。

記録がありますが、会場となる距離の基準はあるんでしょうか?

松井丈コーチ : 記録というより、大会ごとの順位ですね。それはゴルフの試合と同じです。
ちなみに今回は前回と比べてちょっと長めでした。今回出場した知り合いが計測したら8.74kmだったそうです。

スコアカードは自分でつけるんですか?

松井丈コーチ : 前回は自分数えてラウンド後に報告していましたが、今回は自分のスコアをホール毎にその場で申告して、集計してくれました。基本は一人で回ってるんで、自己申告のみでマーカーはいません。ゴルファーとしてのオネスティーにかけるしかないですよね。

タイムの測定は?

松井丈コーチ : 電波時計がスタートと最終ホールにあって、何時にスタートで、何時に最終ホールカップインしたかで計ります。

スピードゴルフでベスト更新

そもそも何でスピードゴルフをはじめたんですか?

松井丈コーチ : 知り合いに誘ってもらいました。

やってみて楽しかったですか?

松井丈コーチ : 楽しかったけど、むちゃくちゃ苦しかった!予想以上に苦しかったです。というか、体への負担がめちゃめちゃあって、前回大会は翌日に風邪引いちゃいました。
46分なんて、普段走っての10Km位のペースだし、アイアンマンなんかに比べると全然楽なはずなのにこれだけ負担があるってことは、なめてかかるとヤバいです。

1回目と2回目の違いはありましたか?

松井丈コーチ : 1回目はとりあえず面白そうで出てみた感じだったのですが、2回目は世界大会を狙っていたのもあって、プレッシャーがありました。あと、前日にトライアスロンに出たせいか、心拍が上がっていたようで、呼吸のコントロールが難しかったです。

なんで、前日にトライアスロン出たんですか?

松井丈コーチ : だって、まえから決まっちゃっていたので…。

そうなんですね。では、スピードゴルフでスコアを良くする秘訣とかはありますか?

松井丈コーチ : そうですねぇ。まずスピードゴルフは基本的にはやっぱりゴルフなので、ゴルフが上手い人が有利だと思います。 でも中には、今年のゴルフのスコアでベストが出る人もいるんですよ。というのはメンタルをひきずってる時間がない競技なので、普段あれこれ考えて失敗してしまいがちな人だと、いい結果がでる場合もあると思います。今まで100を切った事がない人がいきなり90台が出る事は無いと思うけど、80台の人はベストがでるかも。普段70台の人はあまりかわらないかな。

なるほど。メインはゴルフなんですね。要はゴルフのスコアが良くないと上位は目指せないと。では後はどう時間を短縮するかが大事になってくると思うんですが、例えば今回パッティングでラインは読まなかったって本当ですか?

松井丈コーチ : そんな事やってる場合じゃないから一瞬です。トーナメントの時のようにじっくり読んだって入らない時ははいらないですから。
1打と1分が一緒だからなるべく入れたいところですが、上手くラインが読めたからって呼吸が上がっている状態で正確なストロークするのは難しいんです。なのでゆっくりは読まないです。だって1mちょっとなんて普段も外すことありますしね(笑)。右左傾斜をちょっとみるくらいです。例えばアプローチでオーバーして、(グリーンに行くまで)にどっちに曲がったなとか見てて、さっと打つ感じです。

それが出来るというのは普段のプレーからやってるからですよね?

松井丈コーチ : そうです。ゴルフって考える競技だと思うですが、スピードゴルフはいかに考える時間を減らして止まってる時間を少なくするかという競技だと思います。
すごい雰囲気出して素振りしてる人もいましたが、そんな事やってる暇ないですよ!って感じです。パターも入るか入らないか「あー」とかいって見てる人いますが、そんな時間ないです。打ったらとりあえず動いて、ボール打つか取るかです。

ピンは抜くんですか?

松井丈コーチ : そのままでOKです。

パター数は普段のラウンドと変わらなかったですか?

松井丈コーチ : 全然違います。3パットしちゃいましたから。そのスリーパット分がスコアに響きましたね。

なるほど。ではショットでは最短距離を狙っていくんですか?それともフェアウェイを狙っていきましたか?

松井丈コーチ : 場合にもよりますが、基本的にはフェアウェイを狙っていきます。

1打目は通常はティーアップをして打ちますが、その時間はロスになったりしますか?

松井丈コーチ : それよりもティーショットは100%ドライバーを使うべきだと思ってます。
まずフェースがでかいですし、呼吸があがった状態でティーアップした方がよほど打ちやすいですし、まず距離がだいぶ稼げますからね。ドライバーが死ぬほど曲がる人はやめた方がいいかもしれませんが。

ちなみに、そのティーは拾うんですか?

松井丈コーチ : これがポイントで!僕はティーをじゃらじゃら持っていきました。
拾える時は拾いますが、差して打ってもうすぐ行きたいですからね。まず18本以上持ってないとだめです。(あぁこれは内緒にしておけば良かったかなぁ!かなりポイントです。まぁいいです!(笑))
これは第1回大会でティム・スコットの次で回った際に、毎ホールティーが残っているのを見てマネしました。時に刺さったままのティーを拝借したりもしちゃいました(笑)

ティーは右ポケットですか?

松井丈コーチ : 全部右ポケットです。ボールもです。

ボールは何個持っていきましたか?

松井丈コーチ : 3つです。で、2個池に入れました!

ヤバいじゃないですか!

松井丈コーチ : ヤバかった。

ボールがなくなったら失格ですよね?

松井丈コーチ : 失格ですね。まずかったです。3つで足りると思ってたんですが。。

ボールは何個がおススメですか?

松井丈コーチ : どうでしょう?探してる時間がもったいないですからね。ちなみにスピードゴルフではロストの場合はあるであろう場所からプラス1打でドロップできます。

やはりゴルフのスキルの要素が大きいですね。

松井丈コーチ : デカいですよ。

クラブの規定本数は7本ですが、何を入れましたか?

松井丈コーチ : 僕は6本です。
ドライバー・#5ウッド・#5アイアン・#8アイアン・Aw・パターです。
#5ウッドはPAR5のセカンドの為に持って行ったんですが、ドライバーが飛んでたので今回は使わなかったです。#5番アイアン・#8アイアンは何で入れたかというと、PAR3で使うであろうクラブということです。でもちょっとオーバーもあったので#6番にすればよかったなと思ってます。

バンカーに入ったら?

松井丈コーチ : 52°があればでます。ちゃんと自分でならしますよ。今回も入れました。

キャディーバッグを担いでトレーニング!?

服装・シューズなどについて教えてください。

松井丈コーチ : 今回はポロシャツと短パンででました。

シューズは?

松井丈コーチ : ランニングシューズです。軽いやつがいいと思います。

 

バッグは?

松井丈コーチ : 足付きもバッグは重くていやだったので、自分は足無しの担げるバッグにしました。
外国の選手は手で持ってる人が多いのですが、腕の力が消耗するのが嫌なので、担げるバッグにしました。

 

サンバイザーやサングラスは?

松井丈コーチ : バイザーは汗だくになるのでしました。サングラスはしてません。

 

ほか、スコアが良くなるゴルフの要素はありますか?

松井丈コーチ : やはりコースが分かってないと攻められないので、練習ラウンドにはいきました。

 

ヤード表示の杭とか見てるんですか?

松井丈コーチ : アバウトですがボールまで走りながら見てます。

 

GPSは使ってもOKなんですよね?

松井丈コーチ : OKですが、持っていった人が全く使わなかったと言っていました。そんなの見たからってその距離どうせ打てないですから。それよりは、これくらいかな?と思ってさっと打った方がいいです。

 

今回これがロスの原因になったなという事はありますか?

松井丈コーチ : やっぱり呼吸ですね。もちろん素振りをしなくてもボールに当たりはしますが、呼吸があってないとタイミングが合わず曲がるんですよね。

グリーンまではショットよりもスピードを重視して行った方がいいですか?

松井丈コーチ : 微妙ですね。非常に難しですね。速さだけを求めてしまうとショットの精度が落ちますから。2回目やってみて余計に分からなくなりました。やはり両立が大切です。
どんなに心拍数が上がってもちゃんとショットできる事が必要です。
心拍170まで上げた状態でボールを打つ訓練が必要だと思いました。

 

では、今回までにどんな準備やトレーニングをしましたか?

松井丈コーチ : クラブを担いで走るトレーニングと、コースを知る為に練習ラウンドをしました。

 

クラブを担いでどこ走ってたんですか?

松井丈コーチ : その辺です。

 

……。恥ずかしくなかったですか?

松井丈コーチ : 恥ずかしくても、キャディーバックを担いで走るという事を体に慣らさせるためです。
トライアスロンのチーム練習で1㎞を10本走るトレーニングがあるのですが、それで担いで走ってました。おかげでトライアスロンの次の日でもこれくらいのスコアで回れました。

 

なかったらもっといいスコアが出たと思いますか?

松井丈コーチ : もちろんです。でも世界大会は2日間ラウンドなので、いい練習になったと思います。

 

当日の食事で気をつけたことはありますか?

松井丈コーチ : 50分ほどで終わるので特別なカーボローディングなどはしませんが、朝はおにぎりなど消化のいいエネルギーに変わりやすいもの。唐揚げとか脂っこいものはとりません。

 

レース中飲み物は?

松井丈コーチ : ポカリスエット500ml持って走りました。持っていかないと死にます。ゴール後はびっしょびしょでした。

アップなどは?

松井丈コーチ : 心拍が上がるまでのアップはしません。前日にだいぶ動いていたので、ストレッチや疲労をとる為にマッサージはしました。

当日練習は?

松井丈コーチ : パターだけです。

ゴルフは待ち時間があるから難しい

今回ライバルはいましたか?

松井丈コーチ : ライバルはいませんが、2位の袖山君というのが聴覚障害部門の日本代表の子なんですが、スコア82トータル139だったので、内心ヒヤッとしました。

こういう人が出てきたらヤバいなという人はいますか?

松井丈コーチ : やっぱりゴルフが上手くて速いやつです。

ゴルフが上手い事が重要なんですね。

松井丈コーチ : そうです。スピードゴルフはやっぱりゴルフです。

 

スピードゴルフをやってみて、ゴルフへ活かせるフィードバックや気づきはありますか?

松井丈コーチ : まず「余計な事を考えるとゴルフは上手くいかない」「いらん事を考えるな」「無心で打て」ということです。
普段はラウンド中につい「曲がったらどうしよう」とか「またあのミスが出たらいやだな」考えてしまいますが、スピードゴルフではそんな事やスイングの事なんて考えている余裕はないわけです。スピードゴルフはどこを向くかとか、どこに打つか、風がどっちから吹いてるかなどマネージメント的な事はもちろん考えなければいけませんが、ネガティブな事を心配している時間はないので無心で打つ事ができます。
待ち時間が長いからゴルフは難しいということです。 だから逆に言うと、待ち時間をどう使うかがゴルフには重要なんだと思います。

 

では待ち時間は何をしていたらいいんですか?

松井丈コーチ : ゴルフと関係ないことを考えてるのがいいと思います。終わって何食べよう?とか。昨日の合コンがどうだったとか。打つ直前もプレショットルーティンをする事によって、「プレショットルーティンをする」という事に意識がいって余計なことを考えない状態でスイングができると思います。
ラインも読みすぎるとよくない。直感で第一印象でパッと打った方が入る事も多々あります。

 

もっとみんなプレイファスト出来ると思いますか?

松井丈コーチ : もっとプレイは早くすべきだと思います。例えば一人がラインを読んでいる時、自分の番になって読むのではなく、お前らも読んでおけよ!ということです。笑
初めてスピードゴルフをやってみて、正直ゴルフってこんなに早くできるんだ!と思いました。(前回大会はハーフで22分)よく、「今日ゴルフ場詰め込み過ぎだよ!」などと言う人もいますが、多少曲がったりしようが、みんながちゃんとやれば7分間隔で詰まったりする事はあまりないと思います。

 

他に、何か気づきなどはありましたか?

松井丈コーチ : 「余計な事を考えないで球を打つ」という話をしましたが、そのためには、当たっちゃうスイング」を作っておくことは大事だなと改めておもいました。僕がいつもレッスンで言っている「当たっちゃうスイング」です。スピードゴルフはほとんどか呼吸が上がった状態でスイングしますが、その状態で球を当てるのは大変です。今回もスコアがいい人はやはり、プレーンが安定していたり、フェースの向きがよかったりで、余計な事をしない良いスイングをしていました。練習で「当たっちゃうスイング」を作っておく事は、やはり大切ですね。

「当たっちゃうスイング」ぜひ習得したいですね。では最後に世界大会に向けての意気込みをお願いします。

松井丈コーチ : 世界大会でも優勝を目指していこうと思います。

がんばってください!ありがとうございました。